カタナ・キトゥン
KATANA KITTEN

MANHATTAN, NY

ジャパニーズアメリカンバーで楽しむ
ニューヨークの夜

KATANA KITTEN
共同経営者/ ヘッドバーテンダー 漆戸 正浩 さん

 歴史あるブラウンストーン建築が並び、入り組んだ小道にはおしゃれなカフェやブティックが集まる、まるで映画のセットのような街並みのマンハッタンのウェストビレッジに2018年にオープンしたKatana Kitten。ビール1杯から気軽に立ち寄れ、アワード受賞の本格カクテルも楽しめる、カジュアルなジャパニーズアメリカンバーとして地元客で賑わう。バーカウンター越しから人懐っこい笑顔でお客さんをもてなすのはオーナーでヘッドバーテンダーのマサさんだ。

マサさんとMichael Anstendigの共著「The Japanese Art of the Cocktail」では、日本のカクテルの技や特徴を80のレシピと共に紹介している。米アマゾンやBarnes & Nobles など全米の書店にて、6月1日発売。

 マサさんは、カクテルの世界大会「ザ・シーバス・マスターズ」の初代世界チャンピオンにも選ばれたトップバーテンダー。マンハッタン・ノーホーのステーキダイニング「Saxon + Parole」で8年間バーテンダーとして経験を積んだ後、同店をオープンした。飲食の世界へ足を踏み入れたのは、東京代官山にある洋食レストランで働き始めた19歳の頃に遡るが、その背景には、幼いころから故郷の長野で料理好きの祖母や母のもと、季節ごとの旬の食材の香りや味に親しみ、料理を愛してきたことがある。

 「プロとしてお客様に提供する以上、美味しいのは当たり前。大切なのは、自分自身のストーリーをどう表現し、共感してもらえるか。それを伝える相手は、コンペティションであれば審査員であり、お店であればお客さん。飲む人に楽しんでもらえるカクテルを作りたいですね」とカクテル作りへの思いを語るマサさん。必ずしも和のテイストにはこだわらず、その土地に縁のあるものや旬なものを取り入れた、素材の良さが伝わるシンプルで分かりやすいカクテルを意識している。

 同店では、紫蘇ジントニックなどのオリジナルハイボールや、ヒノキ・マティーニなど遊び心のあるシグネチャーカクテル、旬の果物で作る季節のカクテルなど様々なドリンクが楽しめる。アルコール度数43%のミクソロジー用麦焼酎「いいちこ彩天」を使った「ゆず塩チューハイ」は、柚子にシーソルトを加え、少量のベルガモットで香りを添えた透明感のある爽やかな仕上がりでファンが多い。暑いニューヨークの夏、清爽なカクテルが涼を運んでくれそうだ。

カタナ・キトゥン KATANA KITTEN
Address:531 Hudson St, New York, NY 10014
TEL:(212) 243-3007

Website: https://www.katanakitten.com/

 

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