J-SPEC
MANHATTAN, NY

 マンハッタン・イーストビレッジに、お肉の新名所「J-SPEC」が誕生した。キーポイントの食材は「和牛」。本当に美味しい和牛を、リーズナブルな価格で楽しんでもらう、そんな店を目指している。「アメリカでの和牛の認識のされ方やその普及率を見ていると、がっかりさせられることがあります。和牛が単なる集客のネタとして扱われ、不当に高い値段で提供されているのです。私たちは、最高の和牛をリーズナブルな価格で召し上がって頂きたいのです」とJ-SPECジェネラル・マネージャーの酒井 純平さんは、その熱い想いを語る。  取り扱うのは、和牛と和州牛(アメリカ育ちの和牛)の2種類のみ。USDAプライムを提供することは基本的にはない。この2種を色々なスタイルで食べ比べてもらいたいと酒井さんは考える。「目の前の大きな鉄板で肉を焼いたり、カウンターで肉寿司にしてお出しするなど、構想は色々と持っています。でも、あまり一般的ではない部位や、知らないだけで実はとても美味しい部位も積極的にご紹介していきたい。宮崎牛を中心に、飛騨牛や尾崎牛など各種和牛もスポットで仕入れていきますので、こうした和牛の味の違いもご堪能ください」。 ※   ※  ※  ※  ※  ※  オープンしたのはコロナ禍の昨年11月。極寒の冬へと向かう中のことだった。しばらくは、テイクアウトやアウトサイドダイニングで対応する覚悟はしていたが、J-SPECをオープンしようという気持ちを後押ししたのもコロナだった。レストランが次々と閉店する中、ビルのオーナが破格のディールを提示し、このチャンスを逃さずに掴もうと一歩を踏み出した。  J-SPECジェネラル・マネージャーの酒井さんは、日本の有名焼肉チェーンUS事業の立ち上げのためにニューヨークへ渡った。焼肉事業をうまく軌道に乗せ、次のステップの場として選び、転職したのがトモエフーズだった。同社は2014年以来、アメリカ国内の飲食店へ食肉を卸すディストリビューターとして展開しているが、その過程で、和牛を知り抜くトモエフーズと、和牛の魅力を最大限に活かして提供できる酒井さん、2人のプロが組めば新しい展開へと繋がるとレストラン事業を立ち上げた。J-SPECの他にも、ミッドタウンに「Marezzata」をオープン、そしてもう一店舗についてもすでに契約済みと、着々とプランが進められている。 ※   ※  ※  ※  ※  ※  「アメリカ人に知っている部位をあげて下さいと聞くと、リブアイ、ストリップロイン、テンダーロイン、フィレノと、その次が続きません。一頭の和牛から取れるサーロイン、ヒレの量は限られ、そこだけを取ってしまうと残りの余った部位はミンチ肉となってしまうことが多いのです。でも、余っている=美味しくないではなく、ミスジ、ザブトン、シンタマ、イチボなど、その特徴や調理法をしっかり学ぶことで、とても美味しい希少部位がたくさんあるのです」。  レストランオーナーやシェフは、使い方の分からない部位など仕入れたくはない。高価なイメージのある和牛であればなおさら。そして、レストランに知識がなければ、当然顧客にもその魅力が伝わるはずもない。こうした希少部位を美味しく食べる切り方や、調理法をアドバイスする、和牛の教育「コンサルテーション事業」も、和牛を扱うプロとしては避けられないと酒井さんは言う。トモエフーズでは、各レストランにアドバイスをしながら、フロリダ州マイアミとニューヨークのハンツポイントの加工場で仕入れた食肉を、それぞれのレストランが扱いやすいように加工して納品する体制も整えていく。  「他の有名ステーキハウスと比べ、J-SPECでは3分の1以下の価格で和牛をご提供できます。日本人でも和牛を食べる機会はそれほど多くないと思いますが、皆さんに和牛と和州牛の違いを知識としてだけでなく、食べ比べをしながら感じて頂きたい。そして、どこかで和牛を買ってきたお客様が肉塊片手に美味しい焼き方を聞きに気軽に立ち寄ってくれるような、そんな地域に根差したフレンドリーなダイニングでありたい。常連客がカウンターで、毎日のように和牛への熱い議論を交わしてる───そんな風景を思い描いています」。 J-SPEC $$$$ Address:239 East 5th Street, New York NY 10003 TEL:212-287-0107 WEB:https://www.jspec-ny.com/ Mon   Closed Tues-Sun 12:00〜15:30(Lunch)/17:00 〜21:00(Dinner) 《企業概況ニュース》2021年 03月号掲載

NYのレストラン業界で20年
自身のルーツを料理に込めて

NORIKOH

Manhattan, NY

20年にわたりレストラン業界に携わり、日本食の要素を多く取り入れたアジアン・フュージョンレストランNorikohのオーナーであるクリスティーナ・ノリコ・パンさんが、昨年末マンハッタンのチェルシーにNorikohの2店舗目をグランドオープンさせた。 パンさんは台湾の出身で、日系レストラン業界で働く以前から日本の食や文化との関りがあった。台湾が日本の占領下にあった影響で、パンさんの祖母が日本料理に親しんでおり、そのおばあさんが作る日本食を食べて育った背景がある。家族の歴史的背景を知らずに、パンさんはそれを台湾料理だと思って育った。他の移民の人々と同様に、アメリカンドリームを追って30年以上前に渡米。そして2000年、ベニハナに買収された日本のフュージョンレストランHaru Sushiにホステスとして入社し、レストランオーナーになる旅に出た。パンさんは、Haruの創業者であるバーバラ・松村氏と一緒に仕事ができ、とても幸運だったと言う。彼女はHaruに入社し僅か3カ月でアシスタントマネージャーに昇進した。その後一度Haruを去ったが、2年後にまた配達部門の営業担当者としてHaruに戻り、ピーク時には440万ドルの収益を達成。更に2年後、Haruのタイムズスクエア支店のゼネラル・マネージャーに昇進した。Haruに12年務めた彼女は「自分のために何かをする」と心に決めHaruを退職。資金援助などを殆ど受けずにレストランをオープンすることは困難だったが、2014年、Haruでの経験から得たレストラン経営の知識を活かし、マンハッタンの東 39丁目に最初のNorikohを開店した。 店は当初寿司レストランとしてスタートしたが、当時のメニューで唯一のラーメンであったNorikohラーメンが、顧客の間で人気となり「お客さんが私のラーメンを(他の有名チェーン店と)比較しても好んでくれていると分かり、ラーメンに力を入れるきっかけになった」とパンさんは言い、シェフと協力し現在のメニューにある多種多様なラーメンメニューを作った。更に、彼女のバックグラウンドを表現するため、伝統的な台湾のビーフヌードルスープをメニューに加えた。長年にわたり、市内のアジア料理愛好家の間で人気を博し、Norikoh二店舗目の開店に至った。 レストラン経営について「人が非常に重要」とパンさんは話す。 これまでの経験から、リーダーとしてスタッフ全員にそれぞれの役割を把握させ、全員が同じ足並みであることを常に確認することが重要であると気づいたという。「自分で自分を成功した人だと言いたくありませんが、私を助けてくれる適切な人を見つけることの重要性を私は知っています」とパンさん。Norikohでの相互目標に向かって喜んで協力できるチーム作り、従業員の幸福感を保つことを重視しており「お金は重要ですが、ビジネスを動かしているのは人です。従業員の幸せを保つ鍵は信頼です。規律は求めますが(信頼関係を保つためにも)すべてを監督することはしません」。 レストラン経営で重要なもう1つの要素について、Norikohでは、高品質の食品をリーズナブルな価格で提供するよう努めており、経済が悪化しても品質の維持を重視している。メニューに載せる前に全ての料理を確認し、濃縮物は使わない。料理は全て一から作られている。 「店で出す料理には非常に自信があります。全ての食品が高品質であることを確認し、心を込めて作っています」とパンさん。 Norikohの二店舗目がオープンしたばかりだが、パンさんは既に今後の拡大、チェーン展開も考えている。「実現できるかどうかはわかりませんが、試してみます。引退するまでに、10年、できるだけ大きくしたいです」。 《企業概況ニュース》2020年 4月号掲載

つじ田と言えば
『つけ麺ラーメン』

TSUJITA
LA ARTISAN NOODLES

LOS ANGELES, CA

ロサンゼルスを中心に、豚骨魚介ベースのつけ麺で知られる「めん徳二代目つじ田」の味が広がっている。2011年に初進出して以来、ソーテル通りに二郎系のボリュームあるラーメン店と、豚骨魚介ベースのつけ麺と豚骨ラーメンを提供する2軒の種類の異なるラーメン店を中心に、寿司屋や海鮮丼専門店など米国内6店舗を展開している。 「チャーシューつけ麺がダントツで1番人気です。日本で提供しているものと基本的に同じものを食べて頂きたい」と話すのは、つじ田のアメリカ展開を指揮する池端ジェネラル・マネージャー。「客層は95%が非日本人です。これでなければという頑固さは絶対必要ですが、最後の一手は緩めてローカル好みに寄せる。融通のきかない食では成功に繋がらないと思います」。 「2003年に一介の中華屋としてスタートして以来順調に店舗数を増やし、今ではアメリカで勝負できるまでになりました。辻田とは18年も一緒にやっていますが、夢が一つずつ形になり、ラーメン屋でもここまでできると言う自信に繋がっています。知らないことも多く、失敗しては修正の繰り返しですが、アメリカは市場もやりがいも大きいですね」と池端健太さん。 2016年には、グレンデールにラーメン居酒屋をオープンした。「ロサンゼルスに限らず、まずは全米10店舗、その先は50店舗でも100店舗でも行けるとこまで行きます。全米どこへ行っても“つじ田と言ったらつけ麺ラーメンだよね”と言われたいですね」。つじ田の今後の展開から目が離せない。 店内 インテリア TSUJITA LA ARTISAN NOODLES 住所: 2057 SAWTELLE BLVD., LOS ANGELES, CA 90025 電話:310-231-7373 営業時間: 月曜日~日曜日 11:00AM ~ 2:00AM (1:30AM LAST CALL) 定休日:なし http://tsujita-la.com/

新しい焼肉の
楽しみ方を提案

HIKARI
JAPANESE BBQ&GRILL

LOMITA, CA

焼肉店が集まる激戦区カリフォルニア州トーランス地区に店舗をオープンし、3月にちょうど1周年を迎えた。肉メニューで一番人気の厚切り牛タンをはじめ、すだれ焼き(ショートプレート)、シンシンなど変わった名前がメニューに並ぶ。生春巻きや牛タントマトシチューなどのアペタイザーを含め、「とにかく肉が美味しい」と評判を集め口コミでファンが増えている。 オーナー兼シェフの高須賀さんは、リトル東京でのステーキ屋立ち上げのために渡米し、その後も焼肉店ヤマヤの厨房を仕切ってきた肉のプロフェッショナル。「このエリアには日系、韓国系と焼肉屋さんがたくさんありますが、うちでは、できるだけ肉は厚切りに、そして肉本来の味を最大限に引き出すオリジナルソースを合わせて食べていただく───新しい焼肉の楽しみ方をご提案したいのです」。 人気メニューのひとつ「すだれ焼き」も、スライスして牛丼に使うのが一般的だが、あえて厚いブロックのものを仕入れて、切り込みを入れて七輪で焼く。「これが本当に美味しいんですよ」と、肉を知り尽くした高須賀さんならではのアイデアメニューをぜひ堪能して欲しい。 駐車場完備。 高須賀 丈(たかすか・たけし)社長 HIKARI JAPANESE BBQ&GRILL 住所: 2383 LOMITA BLVD., STE 102, LOMITA, CA 90717 電話:424-263-5777 営業時間: 12:00PM~2:00PM(ランチ)/5:00PM ~ 8:00PM(ディナー) 火曜定休

新感覚の“日系”料理
を提供する

SEN SAKANA
NIKKEI KITCHEN

NEW YORK, NY

今年7月、ミッドタウンにジャパニーズ・ペルービアンレストラン、SEN SAKANAがオープンした。ペルー料理と和食の異色とも言えるフュージョンで、ペルーにルーツを持つシェフと、日本人シェフによって考え抜かれたメニューは日本人の舌にも“きちんと”美味しい。日系人の多く住むペルー料理にニューヨークの感覚が加わった、新感覚の和食を提供している。 これまで30年以上に渡り、ニューヨークでレストランを経営してきたオーナーのアラン氏のレストランビジネスは二本柱だ。会食やバンケットにも対応できるレストラン運営とフード・ケータリングである。「ここのオープンが決まってから実際にオープンできるまで、3年かかりました」とアラン氏。違う三つの物件を繋ぎ合わせた店内でレストランを経営する為のライセンス取得に時間が掛かってしまったのだ。「しかし、この場所は私のビジネスモデルにぴったりだったのです」。地下のキッチンから地上階まで直通エレベーターがあるこの物件が、アラン氏のレストランビジネスのもう一つの柱、フード・ケータリング・ビジネスに合致した。 料理は勿論、店内の砂壁や、格子の引戸、奥に行くほど高まるプライベート感など日本的なインテリア。そして日本国外向けに作られたメイドインジャパンの日本酒を始め、サントリーの米ウォッカ“Ao”をバーに取揃えるなど、レストランのコンセプトとクオリティに徹底的なこだわりが見える。「説明するよりも、食べてみて下さい」と自信を持って提供されるアンデスヤマ・ロールはペルーの民族衣装を思わせる鮮やかな色彩ながら繊細な味が、日本人の私達にも美味しく、新しい。年末の忘年会や、日本からの来客をもてなすレストランとしてチェックしておきたいお店だ。 オーナー Allan Wartski氏 SEN SAKANA -NIKKEI KITCHEN 住所: 28 WEST 44 ST NEW YORK, NY 10036 電話:212-221-9560 営業時間: 月曜日~金曜日 11:30AM ~ 11:00PM 土曜日 5:00PM ~ 11:00PM 日曜日 4:00PM ~ 10:00PM 定休日:なし https://sensakana.com/

今後は
アジア系フードコートを展開していく

NAGOMI

NOVI, MI

日系企業が多く集まるミシガン州ノバイにあり、昼時になると近くのビジネスマンで70席あるスペースが埋まる。注文した料理をカウンターで受け取り、食べ終わった食器も自分で片付ける「完全セルフサービス」となり、どことなく学食や社食を思い出させるアットホームな雰囲気を醸し出す。オーナーに店を任されて店を切り盛りする島津恵子さんは、店作りや食券制のアイデアから新メニューの導入、料理まで一手に引き受ける。オープンして7年ほど経つがその間にもメニューをどんどんと入れ替え、今ではいくつのメニューがあるのか把握できないほどと島津さんは笑う。一番人気はやはりラーメン。特に坦々麺や辛味噌ラーメンなどの辛系のものが人気で、次いで名古屋ラーメン、ちゃんぽんなども人気。また、最近始めたポキ丼や定番のスタミナ丼もファンが多い。オープン当初は9:1の割合で日本人客が多かったが、最近は6:4と、その割合も少しずつ変わってきている。「今後は、もっとお弁当や定食を充実させていきます。それと同時に、このビル自体がオーナーの持ち物なので、横にある広々としたスペースにキッチンを2~3個追加して、チャイニーズ、コリアン、ベトナムも食べられるアジアン・フードコートを作りたいと思っています。設計図はできてます。あとは細かな仕組みを詰めてスタートさせたい」と島津さんは今後の展望を話してくれた。なごみレストランでは、広いスペースを利用して25人以上~200人規模の各種パーティも受け付けている。 (パートナー 島津恵子さん) NAGOMI JAPANESE RESTAURANT 住所: 25750 NOVI RD., NOVI, MI 48375 電話:248-305-8568 営業時間: LUNCH 月曜日~金曜日 11:00AM ~ 2:00PM DINNER 月曜日~金曜日 5:00PM ~ 9:00PM LUNCH/DINNER 土曜日 11:00AM ~ 9:00PM 日曜日 11:00AM ~ 8:00PM 定休日:なし

NYのどこよりも新鮮な魚が自慢

WOKUNI

NEW YORK, NY

昨年10月にニューヨークにオープンしたばかりのWOKUNI (うおくに)。「とらふぐ亭」を初め、和食シーフードレストランを日本東京圏内に約50店舗運営する東京一番フーズの米国初出店のお店だ。九州北西海岸に自社養殖場(とらふぐ、クロマグロ等)を運営し、漁場から市場を通さずレストランに直送することで新鮮なまま食材を提供することを強みとし、また独自の流通ルートを通じて築地や九州各地から地魚が毎週ニューヨークへと届けられる。 「近隣に住まわれているローカルのお客様が多いですね」と吉澤さん。新鮮な魚料理を求め、すでに地元民に愛されるお店になりつつある。人気メニューはやはり「寿司の盛り合わせ」。お寿司に合う日本酒も数多く取り揃える中、人気ツートップは「獺祭」と「男山」。 「日本で展開している和食シーフードレストランのメニューをそのまま持ってきているので、日本の味を堪能できます。海をイメージした店内は、接待やデートなど色んなシーンで使える雰囲気になっているので、ぜひ美味しい魚を食べに来てください!」。 これまで、水産物の「自社養殖」から「加工」、「流通・販売」まで一貫して行う6次産業化のビジネスモデルを持つ外食企業のアメリカ進出は過去に例がなかった。今後、魚のホールセールを拡大していくための旗艦店という位置づけのWOKUNIレストラン。先ずは魚の小売りを店頭で行うことから始め、魚の流通の活性化を図っていく。 「当社では20年以上国産高級とらふぐに特化したビジネスを行ってきたので、いずれはフグもアメリカで売り込んでいきたい。流通を短縮しているので、極限まで鮮度を保てることと、他のルートより安い価格で提供できることがWOKUNIの売りになると思います。他にもたくさんのレストランが続々と日本から出店していますが、それぞれのお店に特長があるので、シーン別で使い分けてもらえたら嬉しいです。一緒に日本食を盛り上げていきたいですね」。平日のランチサービスも始めたWOKUNI。海鮮丼や鰻丼など、新鮮な海鮮定食が18ドルで楽しめる。 ジェネラル・マネージャー 吉澤 邦明氏 WOKUNI 住所: 327 LEXINGTON AVENUE, NEW YORK, NY 10016 電話:212-447-1212 営業時間: LUNCH 月曜日~金曜日 11:30AM ~ 2:45PM DINNER 月曜日~土曜日 5:00PM ~ 10:30PM 定休日:なし http://wokuninyc.com/

NYステーキの王様
エンパイアステーキハウスは
こうして生まれた!

EMPIRE STEAK HOUSE

NEW YORK, NY

マンハッタンに2店舗、10月には六本木に初の海外出店として日本人からも注目度の高い、エンパイアステーキハウス。六本木店オープンに伴う東京滞在から帰国したばかりのNY店オーナー、ジャック・シナナジ氏にお話を伺った。 「日本の人たちは一口ずつ吟味して食べてくれ、それはニューヨーカーとの違いで嬉しいですね。年配者を思いやる日本の文化は、母国を思い出します」。と、日本の印象を話すジャックさん。旧ユーゴスラビア、モンテネグロからニューヨークに渡ってすぐレストランの世界に飛び込んだ。「共産主義国の母国では農家で育ち、食べ物や着る物には困らなかったけれど、贅沢はできなかったです」。ジャックさんがニューヨークに渡ったのは19歳の時だった。渡米資金の借金返済と、毎日の生活費の為に皿洗いとして働いていたが、ある日バーテンダーの欠員をジャックさんが補填する事になった。「右も左も分からなかったけれど、今まで一週間で稼いでいたお金を一夜で稼げるポジョン。稼いだお金は全部女の子につぎ込んじゃったよ!」と冗談混じりにレストランビジネスに入ったきっかけと、魅力を語る。 「レストランで大切なのは料理や調理法もだけれど、私はサービスやホスピタリティだと思います。そして謙虚であること」。様々な人が訪れ、様々な要求をされる。「ラストオーダー後に来店して、どうしても食事がしたいという要望に応える時もあれば、バンケットで寿司を食べたいと言われ、それに応えたこともある。自分は一歩下がってお客さんを立てる。お客さんに喜んでもらうことが全てです」。時にはジャックさん自らお客様の車を駐車しに行くことも。「高級車のテストドライブだと思えば楽しいよね!」と何でも楽しんでしまう彼の人となりが、次のビジネスを呼ぶ。 「子供の頃は探偵かエンジニアになりたかった。レストランオーナーは探偵の様な観察眼と、エンジニアの様な構築力が必要です。レストランビジネスは献身する覚悟の大きいビジネスだけれど楽しんでいます。良いパートナーが見つかれば、日本以外の国にも出店するのもいいね」と、終始笑顔で話してくれた。 EMPIRE STEAK HOUSE E 50TH STORE 住所: 151 E 50TH ST., NEW YORK, NY 10022-7510 電話:212-582-6900 営業時間: LUNCH 月曜日~金曜日 11:30AM〜4:00PM DINNER 日曜日~木曜日 4:00PM〜11:00PM 金曜日・土曜日 4:00PM〜11:30PM 定休日:なし W 54TH STORE 住所: 237 W 54TH ST., NEW YORK, NY 10019-5589 電話:212-586-9700 営業時間: BREAKFAST 月曜日~金曜日 6:00AM〜11:00AM 土曜・日曜・休日7:00AM〜11:00AM LUNCH 月曜日~日曜日 11:30AM〜4:00PM DINNER 日曜日・月曜日 4:00PM〜11:00PM 火曜日~木曜日 4:00PM〜11:30PM 金曜日・土曜日 4:00PM〜12:00AM 定休日:なし http://www.empiresteakhousenyc.com E 50TH STORE

JAPANESEスタイルのBARを
アメリカで

BAR GOTO

NEW YORK, NY

1997年に渡米して以来ニューヨークを拠点に生活してきたBar Goto の後藤さん、当時アルバイトとして始めたバーテンダーであったが、本職の人達に出会うことで刺激になり、自身も本職のバーテンダーを志した。 ニューヨークのロウアーイーストサイドに位置する同店。このエリアに店を構えたのは以前働いていたPegu Club というバーから近く、また飲み屋が多く点在しているのでバーホッピングをするお客さんが多いと思ったから。ここは日々幅広い層のお客さん、20代後半から60代くらいまでと、純粋にお酒を飲んだり食べ物を楽しむ人が年齢問わず訪れる。 Bar Goto ではさまざまなカクテルが楽しめるが、ここではお酒の他にもフードメニューも同店の人気を支える要素の一つである。特にお好み焼きには、後藤さんのお母さんが千葉でお好み焼き屋をやっていたこともあり、特別な思い入れがある。5種類あるうちの「SHIZUKO SPECIAL」はお母さんが作るお好み焼きからインスピレーションを受けているという。 同店のフードメニューは日本風にしているが、ベースはアメリカのバーフードをモチーフにしている。アメリカ人の客が多いこともあり、彼らにも馴染みやすいよう、しかしジャパニーズスタイルで提供しているところが他とは違うところ。フードではお好み焼きが特に人気だが、カクテルではFar East Sideという後藤さんが以前の店で考案したものが一番人気。自身で考え出したカクテルはその後も毎年チューンアップしているということろに彼のストイックさを感じる。 「Craft cocktail &Comfort Japanese barfood」をコンセプトとした同店の、文字通りこだわりのカクテルとジャパニーズスタイルのバーフードを是非堪能してほしい。 BAR GOTO 住所: 245 ELDRIDGE ST., NEW YORK, NY 10002 電話:212-475-4411 営業時間: 火曜日~木曜日 5:00PM〜MIDNIGHT 金曜日・土曜日 5:00PM〜2:00AM 定休日:月曜日 https://www.bargoto.com

ここでしか食べられない!
もみじこだわりのメニュー

MOMIJI
JAPANESE RESTAURANT

HARRISON, NY

1982 年からニューヨーク郊外ハリソンにて長年、地元民に愛されるお店を営んできたもみじレストラン。慎二さんが、長い歴史を持つ当店を元オーナーから引き継いだのは2年前のこと。以来、自分らしいオリジナリティを加え新生もみじレストランを誕生させた。 「うちは小さいお店なので、メニューになくてもなるべくお客さんが食べたいものを作るようにしています。例えば、おにぎりやお好み焼きが急に食べたくなることってあると思うんですけど、言ってくれればなんでも作りますよ。お寿司もリクエストベースで、それぞれのお客様お好みのオリジナルロールを作っています。John Thomasという常連のお客様がいるんですが、彼のリクエストしたお寿司を名前からJTロールと名付け、サプライズでメニューに載せたこともあるんです」。 今ではマーケットやデリなどで、そこら中に溢れるお寿司。簡単に手に入る時代になったからこそ、「ここに来ないと食べられない!」にこだわる。また、豊富に取りそろえるお酒にも「ここに来ないと飲めない」にこだわり、日本酒や焼酎をベースにしたオリジナルカクテルがユニークだ。 「リピーターのお客さんが多いので、飽きられないよう新しいオリジナルメニューを常に考えています。新しい料理を創作したらお客さんに食べてもらって率直な感想を聞き、感触がよかったらメニューに加えていっています。お客さんからアイデアを頂き、一緒にメニューを作り上げていってる感じですね」。 お勧めの一品は天ぷらだ。専用の天ぷら鍋を用い、ひとつひとつ温度を見ながら揚げるため、サクッと仕上がり、こだわりの味を楽しめる。そしてこれからの季節は何といっても鍋料理。鍋もお好みでリクエストに応えてくれるという。また20年来、自家製おせち料理も数量限定で販売している。味気ない米国での元旦に、今年はもみじのおせちで彩をそえてみては。ほかほか弁当も販売中。   MOMIJI JAPANESE RESTAURANT 住所: 261 HALSTEAD AVE., HARRISON, NY 10528 電話:914-835-1078 営業時間: LUNCH 月曜日~金曜日 11:30AM〜2:00PM 土曜日・日曜日 12:00PM〜2:00PM DINNER 月曜日~日曜日 5:30PM〜10:00PM 定休日:火曜日 https://www.momijirestaurant-ny.com

現地の食材を活かした
新感覚の日本食を

MIFUNE

NEW YORK, NY

ニューヨークのグランドセントラル近くに店をかまえる和食レストランMIFUNE New York、そしてその地下には今年7月にオープンしたばかりのSushi AMANE がミシュランで星を獲得して、これからさらに注目が集まるレストラン。オフィス街にあることもあり、客層はビジネスマンが多く、またリピーターも多い。 同店では、吉武広樹さんをメニュープロデューサー、フランスのギー・サヴォワでも腕をふるっていたフレンチの肉料理を得意とする島野雄さんをシェフに迎えて和食とフレンチを融合させた絶品料理を提供する。また、バースペースもあり、MIFUNEオリジナルのカクテルを楽しむことができる。ここでふるまわれるカクテルはTales of the Cocktail「International Bartender of the Year 2017」を受賞した後閑信吾さんがMIFUNEのメニューに合うようプロデュースしている。 MIFUNEの3つのコースメニューは、8品コースのChef’s Tasting Menu、6 品コースのMIFUNE Tasting Menu、そして5品コースのVegetarian Tasting Menuで、季節ごとに変わるメニューが楽しめる。 同店は三船プロダクションと協力で運営していて、店の名前であるMIFUNE の由来も、俳優の三船敏郎からきている。そのため、店内のデザインは三船敏郎をイメージした豪快かつ繊細なつくりになっている。今回米国進出が初めてだったため、苦労も多かったというゼネラル・マネージャーの森嶋さん。「苦労した分、これからしっかりと皆様に喜んでいただけるお店をつくっていきます」と今後の展望を話してくれた。海外での日本食の波が来ている今、これからが勝負の年になりそうだ。 和食レストランの同店だが、料理に使う素材はできるだけ現地のものにこだわっているという。シェフ自らファーマーズマーケットに行って食材を仕入れることも。こういったこだわりがMIFUNEのおいしさの秘訣なのかもしれない。ニューヨークのものを使って、日本食を作り、そこにフレンチのテイストも少し入れることでどうなるか、常に新たな可能性に挑んでいる。 インテリア 赤海老の炙り キャビア和え 帆立の冷製カルパッチョ カブの柚味噌ソース 銀鱈の西京焼き パルメザンフォーム 燻製ラムチョップ 黒ニンニク味噌ソース フォアグラ卵かけご飯 ジェネラル・マネージャー 森嶋博之氏/シェフ 島野雄氏 外観 MIFUNE 住所: 245 EAST 44TH ST., NEW YORK, NY 10017 電話:646-581-4702 営業時間: LUNCH 月曜日~金曜日 11:30AM〜2:30PM DINNER 月曜日~土曜日 6:00PM〜11:30PM 定休日:日曜日 https://www.mifune-restaurant.com

純粋な和食懐石の
アーリーバード

SUZUKI

NEW YORK, NY

伝統的な懐石へのこだわり ニューヨークはマンハッタンにある、SUZUKI HOSPITALITY GROUP LLCが運営する懐石料理「鈴木」、すし「皐」、そしてバー「THREE PILLARS」。今年のミシュランで初めての星を獲得した皐では以前のSUSHIZENの鈴木シェフが腕をふるっている。 もともと「鈴木」が懐石をはじめたきっかけは、以前SUSHIZENでシェフが一ヶ月ほど不在の際に、同店のシェフである山本さんが「懐石料理を出してみたい」と言ったことであった。しかし、懐石料理を作るのは日本人でも難しく、加えて従業員のほとんどが外国人だったため初めは形にするのにとても苦労したという。そのため、最初はシェフたちが作りやすい簡単でシンプルなものから始め、段々と複雑なメニューにしている。オーナーの鈴木雄太さん曰く、そうすることでオープン当初から来てるお客さんは、料理の進化が見られ、その変化や変遷を楽しんでくれるのだという。今回は残念ながらミシュランの星を獲得とならなかった「鈴木」だが、これをバネに今後もっといいものを創っていってほしい、と鈴木さんは期待を寄せる。 「鈴木」のメニューは、Introduction to Kaiseki(75ドル)、Chef YamamotoTasting Menu(180ドル)、Seasonal Menu 〝Kannazuki〞(120ドル)、Shojin (vegan)(180ドル)、and Bespoke Menu(by appointment)がある。Introduction to Kaisekiは、懐石料理に馴染みがない人でもわかりやすいメニューになっており、Seasonal Menuは毎月季節に合わせたメニューをシェフが考案している。 また、ここではデザートを全てインハウスで作っているのも特徴。ここでは提供される練りきりも店でつくられているところに「鈴木」の料理への情熱を感じる。 さらに、毎月変わるメニューについて理解を深めるために、フロントデスク、バーテンダー、そしてサーバーなど、実際に料理を作らない従業員も含めて全員で一度料理を食べ、材料や料理名などの意味や背景について話し合う場を設けている。一度食べたものであればお客さんから質問があっても表現しやすく、感動が伝わりやすい。従業員はアメリカ人が多く、最初は不安な部分もあったという鈴木さん、しかし今は表現力豊かで勉強熱心な彼らを雇ってよかったのだという。 レストラン街をあえてロケーションに選ばず、”Discreet Location”として隠れ家的な要素を強くしたのは、たまたま近くを通りがかったから寄ってみよう、ではなく、「この店を目的として来てほしい」という思いがあったから。 「この店はまだ未完成」だという鈴木さん。「NYで生まれてNYで育った店、アメリカ生まれのJapanese food」がこの先どう進化していくのか、とても楽しみだ。 SUZUKI 住 所: N°114W 47 NEW YORK, NY 10036 電話:212-278-0010 営業時間: LUNCH 月曜日~金曜日 11:30AM ~ 2:30PM DINNER 月曜日~土曜日 5:30PM ~ 10:30PM 定休日:日曜日 https://www.suzukinyc.com SATSUKI 電話:212-278-0047 営業時間: 月曜日~土曜日 5:30PM、7:30PM、9:30PM 定休日:日曜日 https://www.suzukinyc.com/satsuki I …