伝統的な日本食文化に
再びスポットライトをあてる

TSURU TON TAN

NEW YORK, NY

米国市場で、「うどん」のパイオニアを目指して

オープン3ヶ月で行列が絶えない人気店となった理由
あの日本の人気うどん専門店「つるとんたん」が遂に、マンハッタンでも有数のレストラン激戦区であるユニオンスクエアに第1号店を今夏にオープンした。米国店を経営・運営を掌るのは、「つるとんたん」の米国進出を機に2015年に設立されたダイニングイノベーション。米国・牛角の新規店舗の開拓・運営に10年以上従事してきた植松氏が同社のバイスプレジデントに就任。これまで培われた現場経験と敏腕の運営力で『うどん』という新たな日本食文化で米国市場の多店舗展開を狙う。
『うどん』というカテゴリーを米国、そして世界に広げていきたい。そうなると世界の中心はどこかと言ったら、やはりニューヨーク。ここはリスクは高いですが、成功したときの効果はどこの都市に比べても大きいんです」と1号店をニューヨークに選んだ理由をこう語る。
オープン直後から連日連夜行列が絶えないほど繁忙店となった。「おかげ様でこっちでもびっくりしています。ディナーだけで500人ぐらいの来客があった日もありました。」宣伝をしていないのにも関わらず、ここまでの盛況ぶりについて植松氏は、米系のメディアの力とブランド力の強さを理由として挙げた。


ダイニングイノベーションUSA ヴァイスプレジデント 植松ジョージ氏

キーポイントは「アジア人」と「ジャパンブランド」
「この場所はユニオン・スクエアカフェというマンハッタンを代表する格式のあるレストランでした。この後継店に日本食のヌードル専門店が入るということで、大手ローカル紙にも取り上げられて、メディアの力の強さを実感しました。それともう一つはブランド力。やはり『ジャパンブランド』というのは強い。特に日本で知ったという若い中国系や韓国系のアジア人の方がもの凄く多いんです。オープン当初は90%がアジア人、その中でも日本人は30%。そしてアメリカ人は40%ほどでした。これは牛角も同じ傾向で、このアジア人をいかにローカルの米国人に移行していけるか、これが成功のキーではないかと思います」。

守るべきところは守る姿勢
「おだしやうどんなどの基本的なところは本物を出していきたい」――つるとんたんは手打ちの讃岐うどんにおだしは京風が特徴的。京都産のかつおぶしで手打ちうどんの高品質、技術に徹底したこだわりを持つ。「讃岐うどんはコシに特徴があります。米国のお客様はこの『コシ』という食感をどう受けられるか心配だったんです。だけど、「これが本場の讃岐うどん」だと、堂々とコシを強調したら『ファーム』『アルデンテ』という表現でメディアが逆にポジティブに取ってくれて。それが評判が良かったのが意外でした」
一方、啜るのが苦手な米国人のためにうどんの長さを変えた。日本が60cmなのに対し、こちらのは45cmと短い。こうして、すべてをアメリカナイズにするのではなく、守るところはきっちり守りながら、必要な部分にローカライズを行う姿勢を取る。


お出汁は日本の味そのまま。京都産のかつおぶしを使用。同店の一番人気は全乗せデラックスうどん。次に人気は甘めの肉たっぷりのすき焼きうどん、ウニ、明太子と続く。またラーメンとは違って日本食のメニューも展開できる。同店には寿司やどんぶりなどのメニューが豊富だ。

全米多店舗展開を狙う
「ゆくゆくはフランチャイズで全米で多店舗展開していく目標があります。我々が筆頭に米国に『うどん』という文化を伝えるパイオニアを目指してやっていきます。うどんイコールつるとんたんと思ってくれたら」

今なぜうどんなのか?
「当店が注目して頂いているのは、タイミング的にもラーメンブームがあったというのが大きいです。ラーメンの次はなんだ?という時期だったので、これがラーメンが流行り出す前だったらどうなっていたかわかりません」つるとんたんのうどんは、器が大きく、彩りあるトッピングで、ジャンルの域を出た華やかさがある。メニューもカレーうどんやクリーム系のうどんなどのバリエーションも幅広い。「すでに米国人の方はラーメンは知っています。ラーメンと違って約35種類という多様なメニューがあるので、他のメニューも試したいということでまた来てくださるんです」。
また、「ワインやカクテルを飲みながらおつまみを食べた後、締めにうどんというのが、米国人のお客様の主な食べ方です。うどんにカクテルは合わないといった既成概念はないんですよね」。日本人が持つ感覚とはまた異なり、どちらかといえば、居酒屋感覚である。
「うどんとそばの違いを良く聞かれますが、うどんは麺自体に味がない分、色んなソースが合うので組み合わせが自由自在なんです。パスタと同じ感覚でメニューの広がりもあってポテンシャルが高いんです」と植松さんはこの『うどん』という既存の素朴な伝統的日本食文化の新たな可能性に大きな期待を寄せる。


地下に製麺室とテーブル席。一階はカウンターとゆったりとできるテーブル席もある。そしてロフト式の二階は14名収容のちょっとしたプライベートな空間が確保されたテーブル席があるので貸し切りでスモールパーティなどに最適だ。

TSURU TON TAN
住所:
21 E 16TH ST.,
NEW YORK, NY 10003
電話:212-989-1000
営業時間:
LUNCH
12:00PM〜3:00PM
DINNER
月曜日~木曜日 5:00PM〜10:30PM
金曜日・土曜日 5:30PM〜11:30PM
定休日:なし

http://www.tsurutontan.com

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